パーキンソン病
パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質「ドーパミン」が減少することで、体の動きがスムーズに行えなくなる病気です。手足の震えや動作の遅さ、歩きづらさなどが特徴で、進行性の神経疾患に分類されます。
森脇神経内科では、早期診断と生活の質(QOL)の維持を重視し、薬物療法やリハビリ、生活指導を組み合わせた治療を行っています。MRIをはじめとした画像診断機器を完備しており、症状の原因や類似疾患との鑑別も可能です。
パーキンソン病の原因
パーキンソン病は、脳の黒質という部分の神経細胞が減少し、ドーパミンという物質が不足することが直接の原因です。
原因は完全には解明されていませんが、以下のような要因が関与していると考えられています。
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加齢による神経細胞の変性
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遺伝的要因(家族歴がある場合の発症リスク)
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環境要因(農薬など化学物質への曝露)
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酸化ストレスや炎症の関与
パーキンソン病の症状
主な症状は次の4つです。
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手足の震え(振戦)…安静時に出やすい
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動作の遅さ(寡動・無動)…服を着る、字を書くなどの動作が遅くなる
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筋肉のこわばり(筋強剛)…関節が固く、動かしにくくなる
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姿勢反射障害…バランスが取りにくく、転びやすくなる
その他にも、便秘や睡眠障害、抑うつ症状、嗅覚低下など非運動症状も見られることがあります。
パーキンソン病の病気の種類
パーキンソン病は「特発性パーキンソン病」と「パーキンソン症候群」に分けられます。
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特発性パーキンソン病…原因が特定できないもっとも多いタイプ
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二次性パーキンソン症候群…脳卒中、薬剤、脳炎などが原因で起こる
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進行性核上性麻痺や多系統萎縮症など類似疾患…症状が似ているが異なる病気
森脇神経内科では、MRIや神経学的診察でこれらを鑑別し、最適な治療を選びます。
パーキンソン病の治療法
当院では、患者さんの生活や症状に合わせた治療を行っています。
薬物療法
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Lドーパ製剤(不足したドーパミンを補う)
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ドーパミン受容体作動薬
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MAO-B阻害薬、COMT阻害薬などの併用
リハビリテーション
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歩行訓練
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筋力維持のための運動療法
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姿勢改善指導
その他の治療
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ボトックス治療(筋肉のこわばりやジストニアに対応)
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生活環境の調整(手すり設置、転倒予防)
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栄養指導や服薬管理
病気の進行には個人差があるため、定期的な診察と治療内容の見直しを行います。
パーキンソン病についてのよくある質問
Q1. パーキンソン病は治りますか。
A1. 現在のところ完治は難しいですが、薬やリハビリで症状をコントロールし、日常生活を維持できます。
Q2. どれくらいで進行しますか。
A2. 個人差がありますが、早期から適切な治療を行うことで進行を遅らせることが可能です。
Q3. 家族がパーキンソン病です。介護で気をつけることはありますか。
A3. 転倒防止や服薬管理、便秘や睡眠障害のケアが重要です。当院でも介護相談に応じています。
院長より
森脇神経内科では、「動きにくさと共に生きるのではなく、動ける時間を増やす」ことを目標に治療しています。パーキンソン病は長く付き合っていく病気ですが、適切な治療で日常生活の自立を長く保つことができます。MRIによる診断と多面的な治療アプローチで、患者さんとご家族をしっかり支えていきます。
